Laduiagoth
「最初に生まれ出でた西のエルフ」、それがラドゥイアゴスです。雌雄同体であるとされています。
ある者はラドゥイアゴスを男性として扱い、ある者はラドゥイアゴスを女性として扱う。そしてラドゥイアゴスは、それに対して何も言いません。
その沈黙をどう捉えるかが、作品のひとつの核でもあります。
世界で唯一、大気のマナを浄化できる存在であり、ラドゥイアゴスが失われれば皆が死ぬことになる。そんな、あまりにも「重すぎる存在」ゆえ、ラドゥイアゴスには自由がありません。周囲によって「生かされている」存在であるラドゥイアゴスは、無気力な言動を繰り返します。
外の世界では「厭世家で引きこもりがちな古城の賢者」と伝えられているものの、等身大のラドゥイアゴスは「酒浸りで自暴自棄な癇癪持ち」。
数え切れないほど経験した屈辱と疎外感、幾度か経験した命の危機が、完全にラドゥイアゴスを打ち砕き、今ある姿は「かつての賢者のなれの果て」です。
尊大な態度で他者を遠ざける一方、少しの物音に怯えて動けなくなる「最強で最弱の魔道士」。そんなラドゥイアゴスと、ラニャーマはどう向き合っていくべきなのでしょうか?